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プロジェクトストーリー
先進領域で新たな挑戦を
クラウドネイティブのtoC向け
医療ヘルスケアアプリ開発
先進領域で
新たな挑戦を
クラウドネイティブのtoC向け医療ヘルスケアアプリ開発
about
案件概要
toC向けの医療ヘルスケアアプリ 開発プロジェクト
toC向けの医療ヘルスケアのインフラの設計構築を担当。Azureの中の人しかわからない仕様をもつクラウドネイティブ環境、かつ厚労省のガイドラインに沿って進める必要がある医療系プロジェクト。大変高度な技術と知識が求められる案件であった。
member
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現場エンジニア
Mさん
2022年入社(新卒)
-
エキスパートエンジニア
Aさん
2016年入社(中途)
全社注力領域でその先駆けとなる
クラウドネイティブ開発
ユニットとして初めての事例
toC向けの医療ヘルスケアアプリ開発プロジェクト。スカイウイル以外の会社がシステム開発に着手したが、これまでの技術的な信頼性の高さからインフラに関してはスカイウイルにぜひお願いしたいという協力要請を受けて動き出したプロジェクトだ。今回の大きなポイントは、スカイウイルが「これから全社を挙げて注力すべき」として取り上げている技術領域のひとつであるクラウドネイティブの開発案件だったことだ。当時まだ会社のなかでも確たる実績が少ない領域であり、かつ今回参画したAさんとMさんが所属するユニットでは、クラウドネイティブ開発に参画するのは初めての事例だった。まさにスカイウイルの今後の展開における重要な先駆けとなるプロジェクトだった。
エキスパートエンジニア
Aさん
私自身はクラウドのサービスやシステム構成の経験があり、知識がゼロという状態ではありませんでした。もちろん、初めての部分もいくつかありましたが、今までの経験上、調べれば分かるというのはわかっていたので、あとはサポートとうまく連携することが必要だなと。今回のAzureもそうですが、クラウドの提供しているサービスには表に出ているパラメータではなく、隠しパラメータのような裏設定があります。それは調査することではっきり分かる場合もあれば、サポートに聞かないとわからないこともあります。そこの匙加減は、これまでの経験と推測をもとにしてうまく調べられたかなと思います。
現場エンジニア
Mさん
今回はAzureのサーバーレスのリソースでしたが、私はクラウド自体携わるのがほぼ初めてのレベルでした。経験が少なかったので、その仕様を調べるところから始めなければならなかったのが苦労した点です。本番環境ではどのような機能が必要なのかというところを洗い出して、検証ではどのプランを使用するか考えていきました。とはいえ、ネットワークの考え方などは従来経験してきたオンプレミスは同じだったので、その辺りの知識は役に立ちました。
インフラの完成形は決まっているが、バックエンドの基盤や、各要件は全く決まっていない状態だった。まずは依頼元の開発会社と、最終的ステークホルダーであるエンドユーザーそれぞれからヒアリングを行って設計に進んでいった。
エキスパートエンジニア
Aさん
双方から「今どのようなフェーズで、どのようなシステムを作りたいのか」という情報を聞き出し、要件を詰めてから設計構築に入っていきました。大変だったのは、開発会社とエンドユーザーそれぞれの意見がなかなか合わなかったことです。そこはうまく擦り合わせながら進めていきました。
現場エンジニア
Mさん
私はそもそもAzureのどのリソースを使うのかということに始まり、データベースのバックアップを何日取るのか、そのデータは別のAzureの中で冗長をとる必要があるのかといった要件まで考え、最適なプランを選んで構築に入っていきました。
直面する幾多の困難
クラウドネイティブ×医療ならではの壁
初めてのクラウドネイティブ開発ということで、困難も少なくなかった。
エキスパートエンジニア
Aさん
想定通りの動作をしない、システム間の認証がうまくいかないなど、トラブルは多々ありました。従来の環境であればまず起こらないような内容です。サーバーが立っていればあれば通信の状況を見て原因を特定できますが、今回はマネージドサービスなのでAzureの中の人しかわかりません。そこで調査がうまく進まず、解決には時間がかかりました。
さらに、医療分野に関わる今回のプロジェクトでは、厚労省のガイドラインに沿って開発進める必要があったという。
エキスパートエンジニア
Aさん
データは何日間保存しなければいけないとか、セキュリティーはこういう仕組みにしなければいけないといったルールがあります。それに対応するため、ガイドラインをチーム全員で読み込んで、メンバー一人ひとりにそれぞれの条件を理解してもらってから設計に入りました。これは意外と情報収集に時間がかかり、苦労した点です。
示された納期は通常の半分
他にも乗り越えなければならない壁はあった。同様の案件では通常であれば納期は半年ほど。ところが今回は示された期間は3か月だった。人月を確保するため、プロジェクトリーダーは他の顧客プロジェクトに取り組んでいたメンバーを呼び戻した。実働部隊は主体的に考えて手を動かすことができるMさんが担当。プロジェクト管理や、ユーザーとの顧客折衝にも長けているAさんが技術フォローに回れる体制を築くことができ、短期で高い成果を上げられる環境が整った。
エキスパートエンジニア
Aさん
案件を受ける前にこのチーム体制を構築するのが大変でしたね。その他にも、納品物とかを限りなく削ったり、開発会社さんに対して必要な要件を事前にヒアリングしてもらうよう事前準備を入念に行い、スケジュールに収まるような工数に調整しました。
現場エンジニア
Mさん
基本には毎日オンラインで夕会を行っていて、その日の進捗報告などコミュニケーションとっていましたが、何かトラブルがあったときはAさんにチャットを送って相談していました。「本当に困ったらAさんがいる」という安心感がありましたね。
エキスパートエンジニア
Aさん
とはいえ、Mさんは基本的に順調でした。とても優秀だと思います。
新たな分野に挑戦する姿勢を
会社として案件の幅が拡大
信頼関係も厚い二人の活躍によって完遂できたプロジェクト。二人が所属するユニットの上司は、二人がいなければ受けられない案件だったとその働きぶりを大きく評価している。会社としてもクラウドネイティブ開発の実績が積み上がり、その後の案件の幅の広がりにもつながっている。
エキスパートエンジニア
Aさん
時代がどんどん進む中、新しい技術を学んでいかなければ、エンドユーザーさんの要求は満たせません。会社として新しいことに挑戦していくのは絶対に必要な姿勢だと思いますし、スカイウイルには、やる気と技術キャッチアップ力があればやりたいことにチャレンジさせてくれる環境と文化があると思います。
経験を活かして次のステージへ
今回のプロジェクトを通して、二人はどのような成長を感じているのだろうか。
現場エンジニア
Mさん
Azureを本格的に学ぶきっかけになったプロジェクトだったと思います。経験を活かして資格も取得しました。この経験があったからこそ、現在入っているAzureのプロジェクトでも、基本設計から構築までPMとして求められるタスクを完遂できるレベルまで成長できました。
エキスパートエンジニア
Aさん
クラウドネイティブの開発というのが完全に初めてだったので、想定通りに作り上げられたことには達成感があります。クラウドネイティブのシステムの知見を深められたという意味で、いい経験ができたプロジェクトでした。次に同じようなシステムの案件があったときもしっかりと活かすことができると思います。チャンスがあれば、またぜひやりたいですね。