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2025.03.18

3年目で意識したいキャリア戦略──選択肢を広げるために今できること

エンジニアとして3年目を迎えると、仕事にも慣れ、技術的な自信がついてくる時期です。しかし同時に、「このままで良いのだろうか?」「5年後、10年後の自分はどうなっている?」といったキャリアへの漠然とした不安を感じることも増えてくるでしょう。
特に、エンジニアのキャリアは多様な選択肢があるのが特徴です。
✅ マネジメントを目指すのか?
✅ 技術のスペシャリストとして極めるのか?
✅ コンサル的な視点を持って、お客様への提案力を伸ばすのか?
✅ あるいは、別の新しいキャリアパスを模索するのか?

これらの道は、何も考えずに日々の業務をこなしているだけでは自然と開けてくるものではありません。むしろ、3年目というタイミングで「自分のキャリアの可能性を広げる行動」を意識的に取ることが、今後の選択肢を増やす上で重要になってきます。
では、実際にどんな行動を取ると良いのでしょうか? ここでは、3年目のエンジニアが実際に経験した3つのエピソードをもとに、「キャリアの選択肢を広げるヒント」を探っていきます。

① 技術一本か、マネジメントか?──チームリーダーの経験を積んで気づいたこと

登場人物:Tさん(3年目/アプリケーション開発エンジニア)

Tさんは2年目まではひたすら技術を磨くことに集中し、「もっとコードを書きたい」「技術を極めたい」と考えていました。しかし、3年目に入ってからプロジェクトのサブリーダーを任されることに。
最初は、「自分は技術が好きなのに、なぜマネジメントの仕事をしなければいけないんだろう?」と疑問を感じていました。タスク管理やメンバーの進捗フォロー、コミュニケーション調整など、自分の時間を割かれることに戸惑いを覚えたそうです。
しかし、あるとき考え方が変わります。
メンバーの困りごとをサポートしたり、タスクの割り振りを工夫することで、チーム全体のパフォーマンスが上がることに気づいたのです。「自分一人で頑張るよりも、チームとして成果を出す方が大きなインパクトがある」と実感しました。
また、技術を突き詰める道とマネジメントの道は、どちらか一方を選ばなければならないものではなく、両方をバランスよく学ぶことで、将来の選択肢が増えるということに気づきました。
「エンジニアとしての成長=技術力の向上」だけではない。チームを動かす力を身につけることで、マネジメントの道も選べるし、技術リードとしてのキャリアも開ける。3年目で一度マネジメントに挑戦してみるのは、キャリアの可能性を広げるうえで大事な経験だと感じた。

ポイント①:マネジメント経験を避けずに挑戦してみる

3年目で「技術を極めたいからマネジメントは避けたい」と考える人も多いですが、一度経験することで自分の適性や新しい選択肢が見えてくることもあります。将来のキャリアを決めるためにも、リーダー業務やチームマネジメントに挑戦することは有意義な経験になります。

② エンジニアからコンサルへ?──「お客さんの課題」に目を向けたら視界が変わった

登場人物:Mさん(3年目/インフラエンジニア)

Mさんは長期常駐案件で、日々の運用や保守業務を担当していました。しかし、次第に「ただ決められた作業をこなすだけで、自分が本当に価値を生み出しているのか?」と疑問を感じるようになります。
ある日、先輩エンジニアが何気なく言った言葉が転機になりました。
「技術を身につけるだけじゃなくて、お客さんの業務課題を解決する視点を持つと、キャリアの幅が広がるよ」
それをきっかけに、Mさんは「どうすれば業務を効率化できるか?」という視点で考えるようになりました。実際に、手作業で行っていた運用フローを自動化する提案をしたところ、現場の負担が大幅に減り、お客様からも感謝されました。
この経験を通じて、「エンジニアは技術を提供するだけでなく、業務課題を解決する仕事でもある」と実感。将来的には、ITコンサルタントやプリセールスの道も選択肢に入ると考えるようになりました。

ポイント②:技術だけでなく、業務課題解決の視点を持つ

エンジニアは「技術者」であると同時に、「お客様の課題を解決する人」でもあります。単にシステムを構築・運用するだけでなく、「どうすればもっと良くできるか?」という視点を持つことで、将来のキャリア選択肢が大きく広がります。

③ 「技術特化」の道を選ぶための戦略──資格・発信・社内外のつながり

登場人物:Yさん(3年目/クラウドエンジニア)

Yさんはクラウド技術に興味を持ち、「技術のスペシャリストとして成長したい」と考えていました。しかし、ふと「このまま案件をこなすだけで、本当に専門性が高まるのか?」という不安が湧いてきました。
そこで、3年目のタイミングで以下の3つの行動を始めました。

1. AWS認定資格の取得
2. 技術ブログを開始し、学んだことを発信
3. 社外の勉強会やカンファレンスに参加し、技術コミュニティとのつながりを作る

結果として、社内外から「クラウド技術に詳しい人」として認識されるようになり、指名される案件が増えていきました。

ポイント③:専門性を確立するために、資格・発信・コミュニティを活用する

「技術で生きていく」と決めたなら、資格取得や技術発信、社外コミュニティとの交流を積極的に行うことで、専門性を確立することが重要です。

まとめ

3年目はキャリアの選択肢を広げる大事なタイミングです。マネジメント経験、業務課題解決の視点、専門性の確立。どの道に進むにしても、まずは行動することが未来の可能性を広げます。あなたはどんな行動を選びますか?

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