新卒1年目は、目の前の業務をこなすことに精一杯だった人も多いでしょう。しかし、2年目に入ると、少しずつ業務にも慣れ、自分の成長を意識するようになります。とはいえ、「このままで成長できているのか?」「1年目と何が変わったのか?」と悩む人も少なくありません。
2年目から成長実感を得るためには、どのような意識を持つべきなのでしょうか?ここでは、実際の先輩社員のエピソードを交えながら、成長を感じるためのヒントを紹介します。
1. 「指示待ち」から「主体的な行動」へ
先輩エピソード:自分で不具合を発見し、改善までやり遂げたことで成長を実感
入社2年目のMさんは、1年目の頃は上司や先輩の指示に従って業務を進めることが中心でした。しかし、2年目に入り、あるときシステムの仕様を理解する中で「これ、正しく動作しないのでは?」と疑問を持つ場面が増えました。
ある案件で、Mさんは既存の機能に不具合を見つけました。1年目の頃であれば「とりあえず報告して、指示を待とう」と考えていたかもしれませんが、2年目になったMさんは「この不具合をどう解決できるか?」と自ら考え、改善案をまとめました。
リーダーに提案すると、最初は「別の方法のほうがいいのでは?」と別の修正案を提示されましたが、Mさんは自身の案の方が保守性と再利用性が向上すると考え、リーダーと議論を重ねました。最終的にチーム全体でもMさんの提案が採用され、設計から実装、テストまで一貫して担当することに。
この経験を通じて、「受け身で仕事をするのではなく、自分で課題を発見し、解決策を提案することができるようになった」と、大きな成長を実感できました。
▶ ヒント:1年目の「指示を正しく理解して動く」から、2年目は「自分で問題を発見し、解決策を考えて動く」へシフトしてみる。
2. 仕事の意義を意識することで、確かな成長を実感
先輩エピソード:システムの仕様理解が深まり、レビュー指摘が減少
入社2年目のKさんは、1年目の頃は目の前のタスクをこなすことに精一杯で、「なぜこの作業をしているのか?」と考える余裕があまりありませんでした。しかし、プロジェクトに関わるうちに「自分が作っている機能が、最終的に誰の役に立つのか?どのように使われるのか?」を意識するようになりました。
その意識の変化から、Kさんはシステム全体の仕様を理解しようとする姿勢が強まりました。ドキュメントを読み込み、実際の業務フローを確認しながら、各機能の役割を意識するようになった結果、コードを書く際も「この処理は本当に最適か?」と自ら考える機会が増えていきました。
その成果は、コードレビューの指摘件数に現れました。1年目は「この処理はなぜ必要?」「仕様の理解が足りていない」といった指摘を受けることが多かったKさんですが、2年目に入ると、そうした指摘が徐々に減少。代わりに「良い実装ですね」「この考え方はいいね」と肯定的なフィードバックが増え、自身の成長を実感できるようになりました。
▶ ヒント:「言われたことをこなす」から「なぜこの仕事をしているのか?」を意識することで、システム全体の理解が深まり、技術力の向上にもつながる。
3. 「分からないことを質問」から「周囲のサポートを意識する」へ
先輩エピソード:後輩のサポートを通じて、成長を実感
2年目のNさんは、自分のタスクをこなすことに集中していましたが、あるとき新しく配属された1年目の後輩から質問を受ける機会が増えました。最初は「自分もまだ完璧に理解できているわけではないのに…」と戸惑っていましたが、説明するうちに「意外と自分は理解できていたんだ」と実感するようになりました。
また、後輩の疑問を聞くことで、自分自身も「そういえば、この仕様の背景はどうだったかな?」と改めて考えるきっかけになり、知識を整理することができました。
Nさんは「自分が質問する立場」から「教える立場」へと変化することで、自然と成長を実感することができました。
▶ ヒント:自分のタスクだけでなく、後輩やチームのサポートにも意識を向けると、新たな成長の機会が生まれる。
まとめ:成長を実感するために意識したいこと
新卒2年目から成長を実感するためには、
✅ 指示を待つのではなく、自分で考えて動く
✅ タスクの意味を理解し、工夫を加える
✅ 後輩やチームのサポートを意識する
こうした小さな意識の変化が、大きな成長につながります。1年目とは異なる視点を持ち、自分なりの成長実感を得られるようにチャレンジしていきましょう!