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2025.08.20

【成長現場ファイル】「巨大なカラーボックス」から始まった挑戦── 次世代車載システム評価プロジェクトのリアル

「最初に見たとき、正直びっくりしました。カラーボックス3段分ぐらいの大きさがあって、こんなものを車に積むんだって…(笑)」

ある若手エンジニアが語るのは、次世代OSを搭載した車載システムの評価プロジェクト。その存在感に圧倒された初日のエピソードは、この取り組みがただのルーチン評価ではないことを物語っていました。

このプロジェクトの舞台は、自動車と最先端OSの融合領域。搭載OSは、スマートフォンではなく車そのものに組み込まれるもので、空調制御や車両との密接な連携が可能です。そのため、通常のアプリ検証とは異なる評価基準が求められます。

評価チームの一員としてこの分野に飛び込んだ若手エンジニアたちは、どのように挑み、成長してきたのでしょうか。

車載プラットフォームの品質を守る評価チームの役割

本プロジェクトでは、次世代OSを搭載した車載システムに対して、最終的な品質を確認する評価を担当しています。若手エンジニアたちは、国際的に定められた認証試験を担っており、市場投入前の最終関門とも言える工程に携わっています。

新たなバージョンがリリースされるたびに、評価対象や使用ツールも変化。試験環境にはLinux系OSが用いられ、環境構築から試験実施、結果登録、不具合起票、定例報告までを短期間で対応する、スピードと正確性が求められる現場です。

戸惑いと、自律的な成長の始まり

このプロジェクトに配属された若手エンジニアたちがまず直面したのは、試験対象機材の「物理的な大きさ」でした。

「思っていた“評価”のイメージとまったく違って、こんなに大きくて、セットアップも複雑で…。最初は少し怖気づいていました。」

加えて、使用するツールや手順の多くが開発元から提供される英語資料に基づいているため、英語に苦手意識のある人にはハードルが高く感じられる場面もありました。

それでも、実際に手を動かし、環境構築を進める中で、少しずつ自信をつけていきます。

「この手順はなぜ必要なんだろう?と考える癖がついてから、一気に理解が深まりました。自分なりに納得しながら動けるようになったことが、大きな転機だったと思います。」

試験項目は150万超え――試されるのは「読み解く力」

車載OSは年々進化し、それに伴い試験項目数も急増。数百万項目に及ぶ評価を支えるため、チームでは表形式ではなくマインドマップ形式の観点設計を導入。
特に、視覚情報処理を伴うシステムを対象とする評価では、

  • パターンマッチング
  • OCR(文字認識)
  • 濃淡検査
  • 前処理

といった多様な技術領域に対し、過去の不具合事例や仕様目的を踏まえながら、「この動作は仕様通りか?」「仕様として妥当か?」といった観点で精査を行います。

これは単なる“チェック作業”ではなく、製品の品質そのものに向き合うプロとしての姿勢が求められる業務。若手エンジニアたちも、仕様書を超えた「考察力」を武器に、日々成長を重ねています。

仲間とともに築いた信頼と変化

プロジェクトのなかでは、他の評価チームや第三者検証機関との調整が発生することもあります。評価基準の変化や不具合への対応について、関係者に説明し、合意を得ることも若手エンジニアの大切な役割です。

「相手に納得してもらうためには、自分が試験内容を本質から理解していないといけない。そういう意識が、仕事の質を変えてくれた気がします。」

実際に、試験ツールの更新タイミングを先読みして事前準備を整えたり、不具合報告の場で中心的に説明を行うなど、若手のうちから重要なポジションを任されるメンバーも現れています。

「以前は“誰かに聞けばいい”と思っていた。でも今は、“自分が先に動こう”って考えるようになりました。」

そんな姿勢の変化こそが、このプロジェクトで得られる大きな成長だと感じられます。

これからの展望と、新たな挑戦

今後の評価業務では、より高度な認証プロセスへの対応や、OSアップデートに伴う項目増加への対処が求められます。その中で、自動テストや評価観点の標準化、さらには試験そのものの効率化も視野に入れた取り組みが始まっています。

若手エンジニアたちもそれぞれの目標を胸に、前向きに日々の業務に取り組んでいます。

「英語の仕様書も、最初は苦手だったけど、今は自然と読めるようになってきた。」

「業務の理解を深めて、自分から改善提案ができるようになりたい。」

「“クルマ”って、身近だけど中身は奥深い。だからこそおもしろい。」

成長は、目の前の仕事の中にある

振り返れば、プロジェクト初期には戸惑いも多くあった若手メンバーたちが、今では“プロジェクトの顔”として活躍する姿があります。

それは単なる知識やスキルだけでなく、「なぜこの仕事をするのか」「どうすれば価値を生み出せるのか」といった視座の変化によってもたらされたもの。

日々の業務を、ただの作業として消化するのではなく、ひとつひとつに意味を見出し、成長の機会に変えていく。
そんな姿勢が、このチームの強さなのかもしれません。

▽読者へのメッセージ

変化の激しい環境の中で、最初からすべてがうまくいくわけではありません。
けれど、自分なりの関わり方を見つけて、一歩ずつ前に進んでいくことができれば、確かな成長が待っています。

このプロジェクトで挑戦を続ける若手エンジニアたちの姿が、あなた自身の「次の一歩」のヒントになれば幸いです。

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