当社では、入社2年目の社員が1年間の軌跡を全社へ発表し、自らの歩みを振り返る「成長報告会」という取り組みを大切にしています。新入社員へのエールも兼ねたこのステージを、全6回のシリーズコラムとしてお届けしてきましたが、今回がいよいよ最終回となります。皆さんの成長のヒントとして、ぜひご一読ください。
最終回となる第6回は、数々の失敗と先輩からの「愛あるレビュー」を糧に、「動くコード」から「伝わるコード」へとマインドチェンジを遂げたWebエンジニアの成長ストーリーです。
「本製品を含む食事において安易な割り勘を適用すると、深刻な経済的損失が発生します。※過去に複数回の被害報告あり(趣味:ドカ食い)」
入社2年目を迎えた社員が、1年間の軌跡を全社に向けて発表する「成長報告会」。
自身の成長を「取扱説明書」に見立て、ユーモアたっぷりの自己紹介で会場の空気を一気に和ませたのは、Cloud Apps UnitのKさんです。
業務統計ツールのWebアプリ開発に携わるKさんですが、彼の1年間は決して順風満帆なだけではありませんでした。数々の失敗と、そこから得た気づき。そして先輩からの「愛あるレビュー」を通じて、一人のエンジニアとしてどうマインドチェンジを遂げたのか。彼のリアルな成長の軌跡に迫ります。

第1章:痛い失敗。「自分だけが分かるコード」の限界
入社後、Webアプリ開発の現場に配属されたKさん。最初はとにかく「機能を作る」ことに必死でした。しかし、その過程でいくつかの「やらかし(失敗)」を経験します。
一つ目は「影響範囲の見落とし」。自身の担当箇所を修正したつもりが、全く別の分析機能で不具合を起こしてしまいました。二つ目は「読みづらいPR(プルリクエスト)」。開発者視点でしか書かれていないため、後工程を担当するテストチームに意図が伝わらず、プロジェクトの進行を妨げてしまうこともありました。
さらには、生成AIの「使い方」での失敗も。「AIにコードを書かせて、それをなんとなく理解した気になっていたんです。全体との整合性を確認せず、ただ動くものを出してしまうという危ない使い方をしていました」と当時の反省を語ります。
第2章:先輩のレビューで覚醒。「動く」から「伝わる」へのシフト
そんなKさんを変えたのは、同じ現場の先輩エンジニアたちからの徹底的なコードレビューでした。
「先輩から『これダメだよね、読みにくいよね』と容赦なくレビューが飛んできます(笑)。でも、そこには明確な理由がありました。クラスごとの役割分離ができていない点や、『What(何をしたか)』ではなく『Why(なぜそうしたか)』をコメントに残すことの重要性など、根本的な設計思想を叩き込んでもらいました」
この経験を通じて、Kさんの意識は劇的に変化します。
ただ「動くコード」を書けばいいという考えから、テストチームや他の開発者が読みやすい「伝わるコード(PR)」を書くことへ。生成AIの使い方も、出力に依存するのではなく、壁打ち相手として議論を交わし、本質を理解した上で活用するスタイルへと改善されていきました。
第3章:視野の拡大。言われたものを作るだけでなく「提案」するエンジニアへ
「伝わる」ことを意識し始めると、自然とシステム全体や「ユーザー」への視野が広がっていきました。
現場では、仕様がふんわりとした状態で要件が降りてくることも少なくありません。以前のKさんならそのまま作っていたかもしれませんが、今は違います。
「仕様を読み解く中で、『ユーザー目線で考えたら、こういう機能もあった方がいいんじゃないか?』と気づける場面が増えました。それを現場の社員さんに相談し、実際に設計へフィードバックして追加機能として反映されたこともあります」
不具合を未然に検知するだけでなく、足りない設計観点を自ら補完し、価値を提案できるエンジニアへ。彼の「現在の性能」は、入社当時から見違えるほどにアップグレードされていました。
第4章:次なるステージ。「レビューを受ける側」から「する側」へ
順調に成長を続けるKさんですが、「取扱説明書」にはしっかりと「使用上の注意(今後の課題)」も記載されていました。
「調査の観点が増えた分、あれもこれもと深掘りしすぎてタスクが終わらなくなることがあります。また、気を抜くと『誰に・何をしてほしいのか』という意図を伝えるのが疎かになってしまうので、結論から話す癖をつけたいです」と、自身の課題を冷静に分析しています。
そんな彼の「次期アップデート予定(今後の目標)」は、非常に頼もしいものでした。
「今度は自分が『レビューを行う側』に挑戦したいです。後輩が入ってきたときに、設計意図や影響範囲、実装品質の観点からしっかりと評価し、具体的な改善点として言語化して伝えられる先輩になりたいですね」
おわりに:スカイウイルで描く、あなた自身の成長ストーリー
Kさんの発表を受け、HR責任者の門奈は「『動くコード』から『伝わるコード』へマインドチェンジできたことは、エンジニアとして素晴らしい成長です」と称賛。長谷川社長も「AIを使うにしても根底の理解が必要だと気づけたこと、そして何よりビジネスにおいて『コミュニケーション(報連相)』がいかに重要かを1年目で理解できたことは、今後のITエンジニア人生において大きな財産になる」とエールを送りました。
失敗を恐れず、先輩のレビューを素直に吸収し、自らをアップデートし続けるKさん。「業務と成長の関連性が見えると、やる気が10倍上がる」と語る彼にとって、スカイウイルはまさに「推奨動作環境」だったようです。
手厚くフォローしてくれる先輩がいて、失敗から学び、着実にステップアップできる環境がスカイウイルにはあります。
あなたもこの環境で、自分だけの「取扱説明書」をアップデートしていくような成長を体験してみませんか?